宮城の「子どもの居場所マップ」と「不登校アンケート」について
つなぎ中村が代表を務める、みやネット(多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク)で、「居場所マップ」「4000人アンケート」そして「要望書」を仙台市長・教育長にお渡ししました。
要望書の中身は「居場所マップの活用」「フリースクールなど民間との協議の場を設ける」ことです。
市長・教育長ともにアンケートの重みを受け止めてくださったと感じています。
11月1日~7日の一週間で集まった数が163人分。
特筆すべきは記述の量の多さでした。
報道関係の方々と最近 多くお話しする機会がありますが、
皆 口々に 「こんなアンケート結果は見たことがない」と話しします。
ふつうのアンケートの自由記述欄は多くても3~4行 むしろ 何も書かない場合も多いでしょう。
でも このアンケートは ほぼ全員の方が記述し 多い方で20行以上 書かれている方もいるのです。
どれだけ 思いを伝えたかったかよって 62ページという読むのにも時間のかかる膨大な量になりました。
当事者の声を聞くという当たり前のことが 不登校に限ってはされてこなかったのだと感じます。
アンケートのやり方は様々です。数字をどう見るかもいろいろです。
だけど この記述に限ってはひとりひとりの声が本物なのだと受け止めています。
今回は保護者を対象にアンケートをお願いしました。
保護者の思い 立場 考え方も様々です。
家庭に課題があるという見方もあるかもしれません。
だけど ひとつ言えるのは保護者が元気でなければ子どもたちは 元気にはなれないのです。
不登校支援は 子どもももちろんそうですが親支援も含まれます。
その意味で、アンケートを真摯に受け止め、居場所マップにも載せたフリースクール フリースペース 親の会がつながりあって、
親が元気に 子どもたちが元気になれるよう居場所 親の会を これからも大事な場所として つくり続けて行きたいと思います。
そして 私たち 民間の居場所の団体「みやネット」をどうか応援していただきたい支えていただきたいと切に願います。
今回は 公明党の小田島久美子議員が導いてくださり、
仙台市長 教育長との面談が叶いました。
県は 畠山和純議員はじめ 自民党調査チームのお力をいただき、
先日の仙台での文科省の講演会ができ 県教育長 文科省にアンケート マップを贈呈できました。
議員の皆様のご支援・ご努力に心から感謝しております。
「教育機会確保法」は はじめて「官民の連携」「休養の必要性」が盛り込まれた法律です。
それは 国会で党の垣根を越えた議員連盟で成立されたものでした。
すべての思いのある議員の方々とともに行政 民間とつながりあい確保法の理念を基に 子どもたちの選択できる学びの場を保証したい。
その思いから 「みやネット」は設立されました。
次は 村井知事への要望書です。
ひとつの波を越えたと思うと次の波がやってきます。
終わることは ないのでしょう。
教育の課題は 国 県 市町村すべてに 関わってきます。
その向く方向が どちらを向くのか。
子どもたちが 苦しまないようどうか 元気に健やかに。
夕べも気仙沼に戻ってから相談の電話がありました。
頑張って 挨拶だけをしに学校に行き続けてきた子どもに身体症状が出ていると。
私は医者ではありませんがドクターストップをかけました。
このままでは 子どもの心と身体がボロボロになってしまうから もう休ませなさいと伝えました。
素直な真面目な優しいお子さんなのだそうですだから どんなに行きたくなくても学校に毎日 行っていたのでしょうね。
学校はよかれと思って挨拶しにくることを 誉めてがんばれと励まして
親は先生のいうことが正しいと信じて、傷ついた心を一生 背負って生きている子ども 若者 家族を 私はたくさん知っています。
学校が楽しければ 子どもは行きます。
学校に行けない子どもが毎日 フリースクールには行けるのです。
少なくとも つなぎはそうです。夏休みも要らないと 子どもたちは言ってくれます。
学校が無理なら違う場所があるよ。
そのための居場所マップです。(はじめての居場所マップはまだまだ載せていない居場所もあると思います。改良の余地がたくさん あります。みやネットのホームページのほうはこれからも変えていきます!)
心が元気なら 子どもたちはどんどん自分の力で成長していけるのです。
ひとつの学校では 無理があるのです。
大人が職場を選択できるように、子どももも学びの場を選択できるように。
極めてシンプルです。
言葉だけでなくお金 人 物がちゃんと保証されるよう。
いまが 潮目です。変わらなければ。
長くなりました。最後まで 読んでいただき ありがとうございます。
これからも みやネット みやネットの仲間たち そして つなぎをよろしくお願いします。