社会教育主事講習で講演をしました

6月29日、社会教育主事講習で、現役の先生方約50名(宮城、福島、山形)に不登校についてお話とつなぎの若者たちの声を聞いてもらいました。

つなぎや、みやネット(多様な学びを共につくる・みやぎネットワーク)の仲間が、この社会教育主事講習に携わるようになって今年で三年。
このようにこれだけの多くの人数の現場の先生方にお話させてもらえ、そしてこんなに長時間にわたってやりとりできる機会はなかなかありません。

最初は講義形式で私の話を1時間聴いてもらい、つなぎの高校生の体験を30分、質疑応答30分以上。
そしてそこから若者二人も加わって、不登校・引きこもりなどをテーマに実習・調査する先生方との質疑応答。
13時半から始まって、終了したのは17時半。

最後のほうで、ある先生が
「このように生き生きと自分のことを語れる子どもたちの姿は、現場の先生たちにとって驚愕に値するだろう」と仰っていました。
また司会をして下さった石井山先生からも
「実は学校を飛び出した子どもたちのほうが、豊かに生きているのかも知れない」と。

山のようにある学校の仕事で一番に最優先されるべきは、授業より何より、本来は子どもの心そのものにかかわる仕事だと思います。
スクールソーシャルワーカーなど専門的な方々はたくさんいますが、子どもたちにとっては本当は「先生」が一番なんです。
だけど学校が合わない、学校がつらい、そんな時に「学校に来い」と言われるのは本当にしんどいこと。
「学校がすべてではない」と言ってくれることでどんなに心が楽になれるか。

いろいろな通達やデータが山のようにありますが、子どもたちの声こそ真実で、課題を変えられる原動力になると感じました。
これから約2ヶ月に渡っての実習期間。先生方にとって学びの多い時間となるよう、サポートしていきたいと思っています。
(マレーシア帰りのパワー不足を十分に補ってくれた若者たちの力に感謝! 帰りは三人を車に乗せて大きな声でカラオケしながら二時間運転して帰ってきました。おかげで 眠くならずに済みました。めちゃめちゃ子どもたちに助けられています)