後藤誠子さん講演会を開きました

5月1日のフリースペースつなぎは『不登校・ひきこもりを考える会』でした。
『ワラタネスクエア』の後藤誠子さんを招いて講演会を行いました。


前半、誠子さんの次男さんが学校に行けなくなってからのお話。
誠子さんが次男さんをありのままに受け止めることができるようになるまでの壮絶なやりとり。
次男さんの姿から、何度も自分を振り返り過ちに気づいた誠子さん。
時には涙ぐみ、胸が熱くなりました。

そしてその中で次男さんや当事者の方から学んだことを、分かりやすい言葉で伝えてくれました。
「子どもは母親のお腹から生まれてはくるけれど、違う人格をもったひとりの人間であること」
「親が子どもの心配をしすぎることは子どもを否定すること」
「大人が幸せであることが大事」
「過去・未来に生きるのではなく、今日を楽しむこと」
「不登校・ひきこもりは社会課題」
「不登校・ひきこもりの子ども・若者をひとりの人間として尊重すること」


そして後半は『ワラタネスクエア』のお話。
なにもしない、プログラムもない。お茶を飲んだりおしゃべりするだけの場所。
でもその中で元気のなかった子ども・若者がどんどん元気になっていく。
この事実を、今の社会での『支援』のあり方をどう見るのか。

最後は誠子さんを囲んでの懇談会を開きました。
参加者の皆さんからも大事なお話がたくさん出されて、たくさんの気付きがありました。
社会が、大人・親が、不登校やひきこもりを問題だととらえてコントロールしようとすればするほど、子どもたちは自分を否定され、傷つき、元気をなくしていく。
考え、心配すればするほど逆の方向に向かっていく。
親が不安を手放し『腹をくくった』時、子どもは解き放たれて自分で歩き出す。
社会が、大人が、子どもへの見方を変えていくこと。


でもそれは同時に、人間をどう見るか、自分自身をどう見るかに繋がることでもあると思いました。
社会の尺度、できる・できない、ではなく、生きていることが一番大事。そこにいるあなたが大事。わたしが大事。


ありのままに受け止めることは本当に難しいことではあるけれど、誠子さんのような方の講演会や、親の会の話し合い、そして子どもの姿や声から共に学びあえることに感謝して、今日という日、今という瞬間を楽しもう!!と思います!

誠子さん、北上から参加いただいたワラタネスクエアの皆さん、会場・オンラインの皆さん、本当にありがとうございました!☺️